Tableau MCPとは?
Tableau MCPは、公開されたデータソースとメタデータをモデルコンテキストプロトコルを通じて活用し、AI駆動のアプリケーションがTableauと統合できるようにする開発者のためのツール、リソース、プロンプトのセットです。これは、Tableau ServerとTableau Cloudの両方のデプロイをサポートし、大規模言語モデルやAIアシスタント向けにTableauデータへのアクセスを標準化します。
Tableau MCPの設定方法
Tableau MCPを設定するには:
- Node.jsがインストールされていることを確認するか、Dockerを使用する準備をします。
- Tableau MCPリポジトリをクローンし、
npm install
とnpm run build
を使ってプロジェクトをビルドします。 SERVER
、SITE_NAME
、PAT_NAME
、PAT_VALUE
などの必要な環境変数を設定します。これは、ローカル実行時には設定ファイルに直接、Dockerではenv.list
ファイルに設定します。- ローカル使用の場合、AIツールの設定にMCPサーバーの詳細を追加し、実行可能なパスと適切な環境変数を参照します。
- Dockerの場合、Dockerコマンド、環境ファイルパスを指定し、AIツールが正しいコンテナ設定を参照することを確認します。
- オプションの環境変数(例:
DATASOURCE_CREDENTIALS
、DEFAULT_LOG_LEVEL
、INCLUDE_TOOLS
)でサーバーの動作を調整できます。 - クライアントアプリケーションと統合する前に、MCP Inspectorツールを使用して設定が正しいか確認します。
Tableau MCPの使い方
- 設定後、Node.jsまたはDockerを使用してTableau MCPを起動します。
- MCP対応のAIツール(例えば、Claude Desktop、Cursor、VSCode)を実行中のTableau MCPインスタンスに接続します。あらかじめツールの設定ファイル(例:
.cursor/mcp.json
、.vscode/mcp.json
)に指定します。 - AIツールはMCPプロトコルを使って利用可能なTableau MCPツールを自動的にリストアップし発見します。
- データソースのリスト表示、フィールドメタデータの取得、クエリの実行といったサポートされている操作を、AIツールのUI内で希望のアクションを選択するか、MCP Inspectorを使って呼び出します。
- 認証されたTableauユーザー(PAT経由)がアクセスしたいデータソースに必要な権限を持っていることを確保します。
主な機能
- Tableau ServerまたはCloud上の公開データソースとのシームレスな統合。
- Tableau個人アクセストークンを使用した安全な認証。
- TableauメタデータAPIを通じたフィールドレベルのメタデータへのアクセス。
- VizQLデータサービス(VDS)APIを介してクエリを実行し、データを取得する機能。
- データソースのリスト表示、フィールドの検査、テーブルクエリの実行などのためのモジュール式MCPツール。
- ローカルNode.jsまたはDockerコンテナの複数のデプロイモードをサポート。
- MCPツールをサポートするLLMアプリケーションやAIプラットフォームとの統合が可能。
使用例
- AIアシスタントに対してライブのTableauデータを使用して自然言語の質問に答えさせる。
- データソースメタデータをプログラム的に取得し、クエリを実行することでダッシュボードや分析ワークフローを自動化する。
- ユーザーのプロンプトに基づいてLLMがTableauクエリを生成、検証、説明することを可能にする。
- チャットボット、IDEプラグイン、ビジネス生産性ツールにおけるデータ駆動の機能の迅速な試作。
よくある質問
1. Tableau MCPでどのようなTableauデータにアクセスできますか?
Tableau MCPは、Tableau ServerまたはTableau Cloudにある公開データソースのみをサポートします。ワークブックや未公開のデータはサポートしていません。
2. 認証はどのように機能しますか?
認証のためにTableau個人アクセストークン(PAT)を提供する必要があります。このトークンは、アクセスしたいデータソースに対する権限を持っていなければなりません。
3. どのAIツールがTableau MCPをサポートしていますか?
モデルコンテキストプロトコル(MCP)を実装している任意のツールがTableau MCPと連携できます。Claude Desktop、Cursor、MCP統合のあるVSCodeが人気の例です。
4. DockerでTableau MCPを実行できますか?
はい、Tableau MCPはDockerデプロイを完全にサポートしています。提供されたDockerfileを使用し、環境変数をenv.list
ファイルに設定します。
5. Tableau MCPはアクセス制御と資格情報マスキングをサポートしますか?
はい、機密データはデフォルトでログでマスクされ、資格情報は環境変数またはDocker設定を通じて安全に管理されます。